倶に 中島みゆき

倶に

中島みゆきの公式youtubeチャンネルに上がっています。

 

若いころから「時代」という曲を作り、音楽家としては別次元を歩いてきた印象のある彼女がこの時代にこの歌を送り出しました。

 

私も小さいころから彼女の歌を聴き続けてきました。

暗い歌、失恋の歌、など言われ続けてきた彼女の詩は、どうしてこういう言い回しが浮かぶのか、と考えさせられる詩が多いです。

 

謡曲という、消費、垂れ流し、という文化において彼女の詩は心に刺さるものが私にとっては多いです。

 

別れからスタートしたと私は捉えています。人は確かに出会いから始まりますが、母親から生まれ出た瞬間から別れ、なのだと私は感じています。

 

別れたからこそ出会い、そしてまた別れ、人は続いていく。

 

「誕生」という歌も彼女の歌にあります。2001年の歌です。

 

どんな形であれともに生きていくことをここでも歌っています。

 

彼女は歌は昔からブレがありません。

 

若いころはともに歩く個人に向けた感覚

壮年になってくると、個人を超えた人に対して向けた感覚

 

私はそんなイメージで捉えています。

 

そんな彼女が今の時代を受け、何を思い、その思いをどんな詩で送り出すのか。

 

70を超えた中島みゆき

 

まだまだ、「時代」の歌を送り出してくれそうです。