さよなら銀河鉄道999

漫画家、松本零士さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

SF時代を駆け抜けた漫画家で、多数のヒット作を出しています。

その中でも有名なのが「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」でしょうか。

私も幼き日に劇場に足を運んだ覚えがありますが、いまだに違和感がぬぐえない「さよなら銀河鉄道999」の冒頭について、私の考察を書きたいと思います。

 

最初の劇場版から数年後の世界が舞台なのですが、地球は荒廃し、機械化人と人間との戦争になっている。

 

何故荒廃したのか。

 

人類と機械が相互理解のもとに住めていたのではないのか。

松本零士の世界観では国と国、という概念があまり存在しないようで、地球対どこかの惑星、みたいな構図になっている気がする。

 

惑星メーテルを破壊されたプロメシュームが怒りに任せて地球に攻めてきた、というなら話的にはわかるが、こうなってくるとキャプテンハーロックやエメラルダスが黙っていないはず。

鉄郎が居る居ない関係なく、機械化人と戦うはずなので。

ハーロックやエメラルダス自身は海賊なので地球を守る義務は無いと思われるが、祖国が壊されていくのを黙って見ている二人でもない。

何とか機械化人を阻止したいが、二人では手が回らず、地球に残るパルチザン、鉄郎となんとかコンタクトを取り、状況の回復に努めたい。そんな時メーテルから連絡が入る。

惑星大アンドロメダで暗躍出来る下地が整った。その為には惑星メーテルを破壊した鉄郎の手助けがいる。何とか鉄郎と連絡が取れないか。

鉄郎と連絡を取ろうとしていた二人だったので、これは何とかして、宇宙に上がってもらわなければならない。ハーロックとエメラルダスは話し合い、エメラルダスが単身で地球に降り、探すことで話をつける。

エメラルダスは単身地球に降り立ち、鉄郎を探し、何とかパルチザンの拠点を発見する。

パルチザンはもう数名しか残っておらず、エメラルダスの登場にも、疲れ果てた様子で対応するぐらいの気力しか残っていなかったようだが、その中に一人眼光鋭い若者が居た。

鉄郎である。

懐かしい再会となったが状況が状況である。エメラルダスはすぐにメーテルのメッセージを鉄郎に渡す。

 

この状況を変えたいなら、鉄郎、999に乗りなさい。

本日〇〇時に5分だけ999をメガロポリスステーションに停車させます。

チャンスはその1回だけ。もちろん断っても構わない。鉄郎に任せます。

 

鉄郎に迷いはなかった。隠していたコスモドラグーンと999のパスを持ち、メガロポリスステーションに向かう決意示す。

999は衛星軌道上におり、鉄郎の動きに合わせ、地球へと着陸を始めていた。

この時の999の管理はメーテルプロメシュームの名前を語り管理していた。故に機械化人船からの攻撃を回避させていたが、鉄郎を乗せたとなると攻撃が行われる可能性がある。

そこで、ハーロックの出番となる。地球圏脱出までは護衛で入る準備を行っていた。

パルチザンのメンバーは全員、鉄郎を中央ステーションまで送り届ける事で一致した。

激しい戦闘が始まった。

一人、また一人とパルチザンは倒れていく。中央ステーションに着くまでには鉄郎と老パルチザン一人だけとなっていた。

その老パルチザンも撃たれ、倒れてしまう。

振り返るな、走れ!

その言葉を背中に受け、鉄郎は99番ホームを目指す。

壊れ、瓦礫と化した中央ステーション99番ホーム。

こんなところに999が来るはずが・・・

そこに、懐かしい蒸気の音がかすかに聞こえた。

999!

鉄郎は走り出す、しかし機械化人の攻撃は激しさを増した。

見えてくる黒光りの蒸気機関車C62

5分の停車

汽笛が鳴り、999は動き出した。

車掌が鉄郎の存在に気が付く。

早く!

なんとかホームにたどり着き、走り出した999の後ろを追いかける。車掌が手を伸ばし鉄郎を引き寄せる。

機械化人の砲撃が続く、砲撃が客車をかすめるが、勢いを増した999はそのまま突き放していく。

しかし、機械化人は先回りしてレールのポイントを手動で切り替え、999を脱線させようとする。急ブレーキをかける999

そこへ、先ほど死んだと思われた老パルチザン登場し、機械化人を破壊して、ポイントを切り替えた。

999は無事にその場を通過。

空間シールドに入るための宇宙へ向かう高くそびえたカタパルトレール。長い戦乱の中、朽ちかけようとしていたため、999の重さに耐えきれず、崩壊を始める。

なんとか空間シールド上へ駆け上がる999、その直後にカタパルトレールは崩れ落ちた。ホッとするのも束の間、機械化人の戦闘機が999へ砲撃を開始する。

鉄郎も応戦するが、とてもではないが勝ち目はない。そこへ、大型エネルギー弾が戦闘機を薙ぎ払っていく。

ハーロック駆るアルカディア号が衛星軌道下まで降りてきて、999を護衛する形で参戦した。

続いて、クィーン・エメラルダス駆る、クィーン・エメラルダス号も加わり、999を挟むような形で護衛、見事に地球圏を抜け出した。

ハーロックとエメラルダスは鉄郎へメッセージを送る。

 

必ず生きて帰るのだ。

 

その言葉を胸に、機械化人との戦いに終止符を打つべく、鉄郎は惑星大アンドロメダへの旅に出た。

 

こんな感じでどうでしょう。

 

これで、私が冒頭で矛盾に感じていたほとんどが消えるのですが、唯一消せていない矛盾点があります。

 

999で脱出しなくてもよくね?

 

エメラルダス号やアルカディア号に乗せてもらっても良かったんじゃね?

 

ここだけは解消できてないですねw

 

どうしても999で無いとダメなものが必要だとは思いますが・・・w

 

ふと思い立ち、綴ってみました。