MEDIAS W N-05E 4

今更なんですが、NECの携帯事業からの撤退の事を記しておきたいと思います。

近い将来、こんなことになるのではないかな、とは思っていました。
今回のdocomoのツートップ計画でその枠内から外れたメーカーはどういった販促を取るのかと思って見守っていました。

やはり、こうなったか、という感じです。表立って発表したのはNECだけですが、パナソニックもくすぶっていますね。

日本の携帯メーカーで生き残っているのは主にシャープ、富士通ソニーという事になりました。auには地味に京セラというのが残っていますね。

全体像の話は皆さん書かれているので、個人史で行きます。

私のNデビューはN502itからとなります。そのあとはN504is。その後は色々と浮気をしますが、再びNに戻ったのがN-03Cとなり、かなり間隔が開きましたね。そして悲運の名機となったMEDIAS W N-05Eとなります。

もともと私NECという会社、好きではないんです。なぜかというとですね・・・

遡ることPC88時代。まだMS-DOSだったころ。私はパソコンが欲しくて欲しくてしょうがありませんでした。当時はPC88シリーズが主体で、PC98はVM11が出ていた頃ですね。ゲームで言うとファルコムドラゴンスレイヤーシリーズや、サーク、ヴァリスなどなど・・・そうそう、このときにちょうどあの不朽の名作、イースが誕生します。ファルコムなんかこれで今も飯食ってるようなものです(笑)

ちと話がそれましたが・・・
で、パソコンを買う、という話になったのですけど、どれがいいのやら皆目見当がつきません。今後の事を考えるとPC98を買った方がよいのでしょうけど、ゲームも捨てがたいのですよ(^_^;)

それで買ったのがなんとあのPC98DO!(このころから欲張ろうという性格が出ています(笑))

まーほとんどの方が知らないとは思いますが、当時としては98と88が動く!という画期的なPCだったのですよ。
でも、まあ、動く、だけなんですね・・・まあ、その動きの遅いこと遅いこと・・・
VM11が286で動いていたのに対して、それよりも遅かった気がするので。。。CPUはなんかV30とかだった気がしますが忘れました(笑)
甲子園に行く高校野球ゲーム(名前忘れました)なんか、試合開始して、リアルとまったく同じ時間(2時間ちょい)かかって試合が進行します(笑)また、ロードス島戦記などは戦闘の遅さに嫌気がさし、即効止めましたし。

その遅さを克服したDO+なるものも後で発売されるのですけど、とりあえずNECの作り方は技術の小出し、なんですよ。
前回のより少しだけ何かを足して販売する。そのくせ20万も30万もする。
当時のPCのシェアは圧倒的にNECでした。まあ、そこにおおきくあぐらをかいてらっしゃったんですよ。

それが、マイクロソフトwindows95の到来に合わせてシェアがなぎ倒されていきます。ざまみろと思った束の間、今度は新しいアイテムを手に入れます。それが携帯電話でした。

折りたたみの端末が大ブレイクしてPCと同じような構図になっていきます。docomoとタイアップした端末は一世を風靡、折りたたみのNという地位を確立してまた大きなあぐらをかきます。

スマートフォンなんてまだまだ先先。そんなあぐら大魔神の足元を完全に壊したのがまたも外来種appleでした。
iPhoneは今や完全にスマートフォンのシェア上位に居座り、かつてのNECの栄光は全て崩壊しました。

容赦ないリストラの嵐、2ちゃんでもたたかれてましたよね。

あれだけ栄華を誇りながら、あぐらをかいた結果がこの様です。

技術を小出しにしてるからapplegoogleに足元をすくわれるのですよ。
出せる技術は一気に出して、シェアを不動にする。それと同時にさらなるイノベーションの開発を怠ってはいけないのです。

NECは革新を怠りました。その結果スマートフォン事業から撤退していきました。

私からすると自業自得です。従業員の方たちには申し訳ありませんが。NECの上層部なんてみなそんな人達で固まっています。
おごれることひさしからず

引き金はNEC自らが引いたのです。

他にも大なり小なりこういった会社はあるとは思いますが、NECほど大きな会社がこういう結末ではあまりにお粗末です。

傘下にカシオのスマートフォン事業もあります。G'zONEだけは復活させてくださいね〜

でも、ひとつ擁護するなら、物作りに関しては丁寧です。今回のMEDIAS W も作りは丁寧で非常にしっかりしています。
ですので、今回の撤退は残念でなりません。
機会があるのなら、再度ステージに上がって頂きたいですね。

辛口トークでした。