ジミーサムPさんで思ったこと

最近、初音ミクも熱心に聴いていませんが、少し前に発表されているジミーサムPさんのfrom YtoY という曲をかなりの方がカバーで歌ってらっしゃるのを見かけます。

最初に聴いたときに、こういう曲も作れるんだな、と思いながら聴いていたのですけど、少し気がついた事として、ジミーサムPさんの曲によく感じた抽象的な歌詞とは少し違うのかな、と思ったんですよね。

彼の作品はどの曲を見ても意味の無い詩(失礼)が多いです。私が一番好きな曲はSong for New Daysなのですけど、歌詞を眺めると・・・(歌詞はPIAPROにあります)

例えばそう
"繰り返す今日を変えたい"
そんなときは
あなたの声 優しい声
聴きながら街を歩くよ

ヘッドフォンから聞こえてくる
このメロディーはきっと
いつまでも大切なままで

周波は続く
穏やかなニュアンスで
見慣れた街が笑いかける
日陰を避けて歩きたいな


少しだけ熱を感じる
そんなメロディー
暖かい色を感じる
そんなメロディー


耳元で唄うあなたの声
このメロディーはきっと
いつまでも輝いたままで

周波をなぞる
ありふれた言葉で
街のノイズに溶け込むような
そんな言葉で

ヘッドフォンから聞こえてくる
この結末はきっと
どこまでも明るい未来だね

周波は続く
鮮やかなニュアンスで
見慣れた街を駆け抜けよう
日差しを浴びて駆け抜けよう

どうでしょう、正直何を伝えたいのかよくわかりません。
なんとなく、わかる気もするのですけど・・・では、やはり歌詞は抽象的なんですよね。非常に良い曲で私もN82でかなり聴き倒している曲です、念のため

それに比べて、from Y to Y(同じく歌詞はPIAPROにあります)

背中を向けて君は歩き出した
交わす言葉も無いまま
揺れる心の中 子供のように叫んだ
行かないで 行かないで ねえ…

背中を向けて僕は歩き出した
涙落ちる前に行かなきゃ
幸せすぎるのは嫌いだと偽った
強がって手放した理想の未来
取り戻せぬ願い

少し広く感じる この狭いワンルーム
心の隙間を広げるようだ
少し長く感じる ほんの一分一秒

君と過ごせたら、と

願うことさえ許されない世界なのかな
たった一つの嘘でさえも
君の涙を生んでしまう
数え切れないほどの罪を重ねてきた
その手に触れたこと
君の隣でそっと生きようとしたこと

今を一つ拾うたび 過去を一つ捨てるような
有限の記憶と時間の中
そこに居座っただけの僕の存在など
きっと君の記憶から消える


もう二度と戻れないの?
ここは始まりか、終わりか


広いベッドで眠る夜はまだ明けない
また一人で夢を見るよ
君の記憶を辿る夢を
数え切れないほどの罪を重ねてきた
その手に触れたこと
君の隣でそっと生きようとしたこと

孤独の痛みで償うから
君の記憶にそっと居させて


変わらない気持ちでまた出会えたら良いね
そして手を繋ごう
そのときまで
「またね」


かなり、グッとくる歌詞です。伝えたい事が明白に伝わってきます。
まあ、ラブソングではありますが。私はこの曲はN82に入れていません。

ジミーサムPさんの気持ちが入りすぎていると、私は感じました。
ひとつの感情を持つことはその人のオリジナルな世界観の中での話しです。
人の心はパターン化されません。同じ気持ちを共感したとしても、それは真に同じ気持ちにはならないはずです。クローンじゃないんですから。

最近私自身もかなり辛いことがありました、ですので、このfrom Y to Yの歌詞の中にでてくる、

孤独の痛みで償うから

この部分は何かで射抜かれたような感覚を覚えました。
人ってそれぞれに悩みを持ち、共有したいがために、コミュニティを持ったり、集団を作ったりして、過ごすんですよね。真に独りになるときなんて生涯で死ぬ間際だけかもしれません、見守ってくれる人がいるならそれも独りでは無いかもしれませんし。

どんな事があっても力強く歩き出します、人間はそういう生き物です。
ジミーサムPさんのそんな気持ちが歌詞と曲に具現化され、それに強烈に共感した方々がカバーしているのかもしれないと、勝手に思ってしまった次第です。

このブログをジミーサムPさんが見る事はないでしょうけど、貴方が経験した事はこれからの貴方の人生に必ず幸をもたらす事だけ、お伝えしたいと思います。
これからも、不特定多数をあそこまで共感させる素晴らしい曲を作ってください。

陰ながら応援しています。
偉そうな文面で大変申し訳ありませんでした。

from Y to Y powerd by ピアプロ