光臨!巡音ルカ!

発売日にニコニコ動画に700件くらいのアップがあった驚異的なVOCALOIDですね。
今回はミクの弱点であった英語部分に改良を加え、滑らかに歌えるようになっています。

荒削りな部分のある歌でも英語部分だけはえらく流暢に聞こえたりするかなりなマジックです。

キャラ的にはツンデレヤンデレ系なのでしょうね。ちょっとお姉さん風なイメージがあります。

しかし、歌によってはほんとに機械が歌っているのか?と思う部分がありますね。
VOCALOIDもここまできたかなって感じです。
以前も書いたことなのですが、人間が歌えない音域、歌えない歌詞、セリフ、みんなよく考えて曲を作っています。世相を反映しているといえばそうですが、人間離れしていっている気がするのは私だけでしょうか。

かなり過去になりますが、日本ファルコムイースを作った時、大反響が起こりました、満を持して登場したイース2ではオープニングにアニメーションを盛り込み、当時のヒロインに駆け上がったリリアが振り向くアニメーションは次のゲーム世代の幕開けを示していました。

PCエンジンに移植されたイースはそのアニメーションに声優の声が入りました。
声が入るとイメージが変わる、そういう方もいらっしゃいましたが、やはり声の威力は絶大で当時のイースは一代センセーションとなりました、日本ファルコムはそのイメージから脱却できず、未だにイースを作ってたりしますがw

やはり声って重要だと思うのですけど、昨今の日本では人との触れ合いをあまり求めない方が増えている気がします。
隣に住んでる方を知らない、というのは最近ではごく当たり前な感じになっていますが、一昔前まではご近所付き合いというのは普通にあったと思うんですね。

そんな世相から出現した、初音ミク巡音ルカ、人と交わらなくてもできる音楽、というジャンルを確立していっています。
これは私は技術としての素晴らしさは認めるのですが、人間として根本の動きから離れていってしまっている気がするのですよ。

インターネットが普及すればするほど人との接点は薄れて行きます、買い物もそのうち全てネットで行われる時代が来るでしょう。

ターミネーターではないですが、サイバーダイン社みたいなのがでてきてもおかしくない世の中になりそうですよね。オペレーターも機械だけの言葉を話すなら初音ミクでも良いわけです。応答はみなVOCALOIDです。

平和な世の中が続く限りこういった文化は発達していくのでしょうね。戦争と平和そして文化の融合は何時の時代も多少の流れは違っても同じ方向に進んでいくのかもしれません。
私も世界の片隅の誰も知らない、誰も見たことの無い場所で生き、そして死んでいくのでしょう。世の中に名前を残す方々はごくごく限られていますからね。

平和のまま人生が終わるなら、それにこしたことはないのかもしれません。
初音ミク巡音ルカのサウンドに囲まれながら・・・