かなり残念なOMNIA 930SC

11月28日にソフトバンクから発売予定のSAMSUNGOMNIA 930SCなんですが、私これが海外で発表されたとき、あ、いいな!と思ったんですよね。
で、日本でも発売予定だと聞いてこれはいけるかも・・・と思ってたんですが、端末の発表を見たときにかなり落胆せざるを得ませんでした。

OS自体を独自OSにしたのは良いのですけど、それのために一番重要であった部分をも切り捨てた形になってしまいました。
ITメディアさんでも書かれている通り、より高度なカスタマイズ性やソフトウェアインストールの自由度、マルチタスク環境などはなくなってしまっています。

今後日本のケータイが目指す場所は海外端末との親和性、及び統合です。今回同時に発表された931SHは確かに未来を感じさせる端末ではありますが、所詮ケータイの域は出ていません。なぜかというと、来年の秋には買い叩かれている端末になるからです。解りやすく言うと来年までの発展性は無いのです。ですが、OMINIAはその壁を打ち破る可能性を秘めていました。

携帯がPC化してきているというわりには結構PCに依存する端末がほとんどです、日本の携帯は単体での稼働を主としている代わりにPCとの連動性は使い勝手が格段と悪いです。auのリスモとか使い勝手悪すぎですね。
そこを壊そうとしているのがiphoneだと思います、あれは端末単体ではかなりなことが可能でしょうが、いかんせん、「日本」との親和性が著しく低すぎます。また、日本携帯の文化を多少無視している感があります、ですが、アップルの怖い所はバージョンアップなどで、システムの中身をごっそり変えることを頻繁に行うということです。これにより、使い勝手は時間がたつにつれ向上してきますが、なら、最初からその部分はシステムに組み込め、という言葉もでてくるでしょう。
もともと、現状での日本携帯のあり様はアップルも勉強しておかないといけないところです。ワンセグに対応したようですが、私からすれば最初から対応させておけば新規客はもっと拾えたでしょう、ましてやお財布ケータイに対応していればかなりのMNPも狙えたかもしれません、と思うのですけど。

だからこそ私は今回のOMNIAがアジアの親和性を持ち、iphoneとは違う携帯の新分野を切り開くのではないかと期待したのですが、ただのケータイになってしまいました。来年の今頃はカタログのラインナップからも消えかけてそうな勢いです。

ここでも何回もお話している通り、2年間のしばりを設けさせるなら、端末は2年使えないとダメなんですよ。
PCは2年で買い換えないでしょう?使えるならずっと使うはずですよ。
今回、OMNIAは一番肝心なS!アプリ(メガアプリ)やS!FeliCaおサイフケータイ)、S!GPSナビなど、最近の主流になっているサービスは提供されません。更に新サービスウィジェットの追加機能も搭載していません。これは暗に買い換えてください、を意味しているとしか私には見えません。
端末は長く使ってください、その為、時代に合わせたコンテンツサービスをメーカー側としては拡充していきます。その中でも更に買い換えたければどうぞ、といった販売方法に切り替えないと、どうにもならないですよ。今の状態では買い替え需要など見込めるはずもありません。端末高いんだから誰も買わないですよ、そして買い換えても2年持ちませんよ、塗装は簡単にはげてきますしね。

先日OMNIAのモックを見てきました、背後の質感とか悪くないです、見た目だけなら私はiphoneよりこちらを選びます。ですが、将来性が完全に閉ざされました。

WM機には抵抗がある、ですが現状の携帯では不満、買い換えるなら新しい機能があったほうがいいけど、それがあることによりもっさりするなら要らない。
携帯サイトとPCサイトと区分けするのではなく、その端末ならどのサイトも表示可能、アプリも追加可能、2年先の未来の描ける端末をSAMSUNGには求めたのですけど、時間的制約なのかどうかわかりませんががっかりな端末を送り出してきてしまいました。

期待していただけに非常にがっかりだったので、ブログに書いてみました。

相変わらずの独り言です。